できることなら今すぐにでも仕事を辞めたい
かつての僕はいつもこんなことを思いながら生きていました。
毎日同じ時間に無理矢理叩き起こされて、夢うつつのままで味気ない朝食を流し込んで地下鉄に飛び乗る。
乗客の群れに何度も押し潰されることで次第に目が覚め、どんよりとした灰色の今日が始まっていく。
一列になって職場へと行進し、陰気臭く殺伐とした空間の中で汗水流す。
時計を見なければ昼なのか夜なのかもわからないし、窓は締め切られているので晴れているのか雨が降っているのかもわからない。
帰りの地下鉄に乗ると自分と同じようにクタクタでグッタリしている乗客がいて、妙な仲間意識が芽生えるのと同時に強烈な虚無感に襲われる。
這うようにして帰宅し、シャワーを浴びて夕食を摂った後にふと時計を見るとすでにいい時間。
寝る前のほんの一時だけの自由時間は、疲労と睡魔の襲撃によって簡単に食われてしまう。
いつの間にか意識を失っていて、気がつくといつもの時間に不快な音色が鳴り響いている・・・。
こんな無限ループの日常からどうにかして解放されたいと願いつつ仕事を頑張ってみましたが、いつまで経っても糸口が見出せません。
それどころかむしろどんどん身動きが取れなくなってきている感じがする。
ただ真面目に仕事を頑張る人間はどこまでも不自由で苦しくなっていく
僕たちが生きるこの世の中には、どうやらこんなカラクリが隠れているみたいです。
この世界はお金で成り立っていて、お金がなければ食べることも生きることもできません。
生きるために必要不可欠のお金を手に入れる手段としておよそ9割の人間が選ぶのがサラリーマンです。
このサラリーマンという選択肢の何が悪いのかというと、それは”ただの労働マシーンにされてしまう”という点です。
考えてもみてください。
1か月もの期間を隅々まで仕事で埋め尽くすことでやっともらえるその給料、果たして満足のいく金額でしょうか?
欲しい服も趣味の道具も買えず、貯蓄に回す余裕もなく生活費だけできれいさっぱり消え失せる薄給。
本当にただ生きていくだけで精一杯、でもそのお金を貰わないと生きていけないからまた働く。
これでは仕事をするために生きているといっても過言ではありません。
オーナー側は自分たちの利益と会社の存続が最優先であり、安い給料で長く勤めてくれる人材が大好物です。
利益を最大化するためには人件費を低く抑えることが必要で、給料を生かさず殺さずの絶妙な金額に設定します。
この給与額こそがまさに”罠”であり、安値で雇われた労働者は”いつもお金がなくて苦しい。でも苦しいからまた働く”という底なし沼に引きずり込まれます。
仕事が辛くて今すぐにでも辞めたいけどお金がないから辞められない。まさにハメ技です。
降り注ぐストレスに必死に耐え、理不尽な上司や仕事をしないお局様に愛想笑いを振り撒き、来る日も来る日も馬車馬のように働いているのに給料が全く上がらない。
それはなぜかというと、実はあなたの努力や頑張りによって発生した利益というのは9割方オーナーに吸い上げられているからなんです。
あなたがどんなに能力やパフォーマンスが高かったとしても、それを発揮すればするほど知らない誰かを儲けさせているだけなんですね。
死に物狂いで働きまくっても自分は常に苦しいままで、代わりに潤うのは赤の他人。認めたくないとは思いますが、しかし紛れもない真実なんです。
経済的に抑え込まれ、日常が我慢と苦痛と不自由で埋め尽くされる
サラリーマンに突きつけられた現実はなんとも厳しく無情なものでした。
前項のような雇う雇われるの力関係を知った今、あなたの中の仕事を辞めたいと思う気持ちはより一層加速してしまったことと思います。
真面目に頑張っている人間をバカにするかのような賃金体制には反吐しか出ません。
しかしながら、ただ辞めたいという気持ちに任せて辞表を叩きつけるのはちょっと早計だと思います。
先ほどは、雇われ労働者というのは経済的に余裕がなくなるように仕組まれているとお伝えしました。
そんな状態で仕事を辞めると、その日から収入が全くのゼロになって路頭に迷うという最悪の展開が待っているだけです。
結果的には遅かれ早かれまた雇われて働くことになってしまうわけで、これでは同じことの繰り返しでしかありません。
出たとこ勝負や何とかなるさ精神で切り抜けられるほど世の中は甘くないです。僕なんかまだまだ若輩者ですがそれでも分かります。
人間関係がよほど劣悪で、今すぐ辞めないと心が壊れてしまうというのならば仕方がないですが、そうでないならば少し落ち着いて呼吸を整えましょうか。
仕事を辞めたいと本気で考えるならば、その前にやっておくべきことがあります。
心と体が音を立てて少しずつ崩れ落ちていく堂々巡りの日常。
散々こき使われて誰かの肥やしにされるだけの生活から抜け出すには、まずは”他力本願の姿勢を矯正する”ことから始めてみるといいです。
僕もかつては、毎日頑張って仕事をしていればいつか金持ちになっているはずだし、好きなことややりたいことを思う存分できるようになるはずだという何の根拠もない期待に胸を躍らせていました。
ですが、待てど暮らせど現状は1ミリも好転せず、むしろ夢や理想がどんどん遠ざかっていくだけでした。
結局のところ、ただ待っているだけ、祈りを捧げているだけでは何かが起こるわけがないんですよね。
かつての僕も含めて、世の中のほとんどの人は自分以外の物事に対する期待度が高すぎるんです。
だからこそいつまで経っても苦しいし、身動きが取れずに同じ景色しか見ることができないんですね。
それに”自分はこんなに頑張っているんだから誰か助けろ”なんてよく考えると随分おこがましい話ですよね。
ですので、仕事を辞めたいという気持ちや、夢や理想を叶えたいと思う気持ちがあるのなら、これはもう自分で何とかするしかありません。
”他人なんて当てにならず信じられるのは己だけ”という自立心を持つ。これができる人間は大衆から突き抜けます。
愚痴や文句をシェアして傷口を舐め合う仲良しクラブの中にいても一生不自由なままですからね。
受け身のお客様精神を追い出したあとは実際に行動あるのみです。
しかし闇雲に動き回ればいいというわけでもなくて、僕としては”独自の資産や稼ぎ口を作る”のがおすすめですね。
仕事を辞めたいと思っているならば、ただ仕事だけこなしていてもダメで、プラスアルファで別のことをする必要があります。
言ってしまえば”副業”であり、自分の力だけでお金を生み出す能力を身につけることが必須となります。
自分だけで完結する資産や稼ぎ口を所有していることのメリットはとても強力です。だからこそ今こうしておすすめしているわけですからね。
具体的には、
考え出すとキリがないのでこの辺にしておきます。
いかがですか?ハッキリ言ってやらない理由が見つからないレベルですよね。
お金がないから仕事を辞められない、だったら自分で稼いでしまえ。やることはとてもシンプルです。
労働者は確かに不遇の身ではありますが、見方を変えると少なくとも生活費は貰えているわけですから、この状況を利用して今のうちから個の力を高めておくのが賢明です。
頑張れば頑張るだけ自分のためになるし、将来や人生が明るくなるのは確実。にも関わらずほとんどの人は・・・やらないんです。
人生をより良くする方法を知っているのに、どういうわけか今まで通り目先の義務をこなすだけで、その結果暗く厳しい人生を歩み続けるんです。
今のままでは未来の展開なんて知れていると分かっているなら、どうして今を変えようとしないのか不思議でなりません。
これからの時代は物事をロングスパンで捉えられる人間だけが得をするのはまず間違いないと思います。
目の前に落ちてきた小金に一喜一憂しているようでは過去も現在も未来も全て似たような色になるだけです。
勇気を出して、あなたの意の向くままに歩みを進めてみてください。
想像以上に遠くまで行けるものですよ。
〜あとがき〜
たまの休日は目覚ましもかけていないのにスッキリと起きられるけれど、平日はいくら寝ても眠い。
布団に入ると不安や焦り、喪失感や虚無感が猛烈な攻撃をしかけてくる。
そのおかげで悪夢を見て30分おきに飛び起き、動悸と吐き気が止まらない。
要するに魂が拒否反応を示しているんです。いつまでこんなところでくすぶっているのか、と。
このまま惰性で生きていたら、ただ心身が削れて早死にするだけだ
だったらなにか別のことをした方がいい、そう思ったわけです。
その時から”資産形成”に全ての労力を極振りするようになりました。
それは、自分でお金を稼げるようになることだけが、どんより曇った灰色の現実を塗り替える唯一の方法だと分かったからです。
夢や理想を掴みたいならごちゃごちゃ言い訳している暇はない、そう思っています。