この職場、自分には合わないな・・・
今のあなたはこんな思いを抱えながら日々仕事を頑張っていることと思います。
一度でも合わないと思うようになると、何もかもを悪い方向に考えがちですし、そのせいでやる気もパフォーマンスも上がらないんですよね。
結論から言ってしまうと、”肌に合わないなら早く環境を変えた方がいい”です。
というのも、うまく噛み合わない環境に居続けることで生じるデメリットは大きく、あなたのメンタルや能力が潰されてしまう可能性が高いからです。
職場の雰囲気なんていうのはそう簡単に変わるものではなく、だとするとあなたはこれから先もずっと苦しみ続けることになってしまいます。
業種も職場も無数にある今の時代において、1つの職場にしがみつく必要なんて全くないと思います。
今回は合わない職場に居続けるデメリットや、そこから飛び出すことに罪悪感なんていらないよというお話です。
”この職場、ちょっと自分には合わないな”と感じる理由は以下のようなものがあり、経験談を交えたご紹介です。
自分の性格やノリが職場の雰囲気と違っていたときはきついですね。
例えばあなたはちょっとした会話を交えながら楽しく仕事をしたいと考えているのに、みんな一切会話をせずにいつもピリピリしながら仕事をしているといった具合です。
僕が以前勤めていた職場はちょっとした冗談すら通じないような堅苦しい環境で、当時はかなり苦しみましたね。
別にブラックジョークでもなんでもないんですが、流されてしまうか、時には真に受けて説教をしてくる人間すらいる始末でした。
どうしてわざわざピリつきながら仕事をするのかが理解できなかったので、僕は孤立しました。
常に誰かの悪口が飛び交っていたり、気に入らない人間のミスを喜んだり、揚げ足を取るような陰気臭い職場は、正常な人間を殺してしまうほど強力です。
空気が淀んでいて息苦しく、正気を保ち続けるのは至難の業。
そして気が付くと、仕事そっちのけで誰かのご機嫌取りをしている自分がいて、そんなくだらないことに時間と労力を割いている自分自身が嫌になってくるんですよね。
職場の空気はとても重要で、その中に月から金までみっちり浸り込んで仕事をするわけですから、これが肌に合わないというのは辛いです。
あなたは効率を考えてテキパキと仕事を片付けたいのに、周りの人間は無駄な回り道をしながらのほほんと仕事をしている。
あるいは、あなたは多少時間がかかってでも確実に仕事を仕上げたいのに、周りはとにかく早く終わらせることが第一で、仕事自体は雑で仕上がりも悪い。
このようなケースでは仕事の進め方が食い違っているので、自分とはなんか合わないなと感じてしまいますね。
あなたは知識や技術、経験を積んでどんどん高みを目指したいと考えているのに対し、頑張っても頑張らなくても給料同じだから適当でいいや、なんていう空気の職場だった場合。
仕事に対する温度差があるので合わないと感じてしまいますし、最悪の場合浮いてしまうんですよね。
それにあなたが頑張れば頑張るほどに周りはどんどんサボり出すという悪循環に陥ってしまい、これはイライラとモヤモヤが止まりません。
これは空気とか雰囲気とは少し違いますが、その仕事自体が合ってないという場合もあります。
自分は何をやってるんだろう・・・
そんな思いが根底にあるので、職場の人間関係や業務量、さらには給料や休日数といった全てを否定的に捉えてしまい、結果的に”やっぱり自分とは合わないんだ”という思いがより一層強まってしまうんですね。
なんだか無意味なことをしているようで、どうしても前向きな気持ちになれず日々を過ごすというのは辛いものです。
雰囲気が合わない職場に頑張って居続けることで被るデメリットはとても大きく、人生そのものにも悪影響が出ると思っています。
僕が考えるデメリットとしては以下のようなものがあります。
順に見ていきましょう。
自分と根本的に合わず馴染めない環境に身を置き続けるのは苦しくて辛いだけです。
孤立している、浮いているという疎外感を毎日のように食らうのは耐えがたい。
個人的には、そうやって耐えて我慢した先に何か得るものがあるのかは怪しいところだと思っています。
それに正社員として働いているなら週5勤務は当たり前で、週のほとんどの時間をストレスに耐えながら過ごさなくてはなりません。
そして人生とは毎日や一週間や一年の積み重ねですから、これでは人生そのものがストレスに埋め尽くされてしまいます。
”我慢と忍耐こそが美徳”という狂った考えが未だに根強いですが、僕は賛同できませんね。
あなたも思い当たる節があるかもしれませんが、職場の雰囲気が自分と合わないと分かっていても、何とか順応しようとつい頑張ってしまうんですよね。
嫌われないように、文句を言われないように自分を殺し、話を合わせようとして思ってもいないことを口にし、人格を捻じ曲げてまで上司にゴマをすり、時には生き残るために他人をも攻撃する。
そのうちに本当の自分がわからなくなってしまいそうで、かつての僕も恐怖を覚えていましたね。
疎外感を何とかしたくて無理矢理すり寄ってみるんですけど、でもそうやって仲良くなったところでそれは本当の自分ではないんですよね。
そう思うとなんだか虚しくて悲しいです。
心のどこかで”自分とは合わない”と感じていると、知識や技術、経験値の取得が思うように進んでいかないんですよね。
職場環境によっては、うまく帳尻を合わせることに時間と労力を持って行かれて、肝心の業務に対するパフォーマンスが上がらないなんていう不可解な現象が起こります。
いつしか誰かのご機嫌取りが仕事になっているなんていう状況も経験しました。
今思うと時間と労力の無駄だったなと強く後悔しています。要は意味無いんですよね。
別にその職場に一生を捧げる覚悟があったわけでもありませんし、そこで働いている人間と一生付き合っていくわけでもありませんからね。
ここで1つ強く言いたいことがあって、それは”職場の雰囲気と合わないことで自分を責めてはいけない”ということです。
職場の雰囲気なんてものは面接や見学の時点では絶対に見えてこなくて、いざ入職してからしか分からない要素です。
それにこの世の中には人間なんて無数にいて、それぞれ人格や価値観が違いますし、職場の数もまた無数にあります。
にも関わらず、たった1つの職場が自分と合わなかったからと言って、自分は社会不適合者だなんて悲観する必要なんてありますか?
所詮は運が悪く、その職場との相性が悪かっただけのことです。合う合わないは必ずありますから、そのことで自分を責めて低く見積もるのはやめにしましょうね。
冒頭でもお話しした通り、今の時代は転職なんてごく当たり前で、1つの職場に執着する義理も道理もありません。
合わないならそれはそれでさっさと見切りをつけて新天地を探した方が自分のためになると思っています。
でも今の職場を辞めるとなったらみんなに迷惑がかかるし申し訳ないと感じるかも知れませんね。
でもそれはあなたが辞めることで回らなくなるようなマネジメントをしているトップの人間が力量不足なだけです。
それにあなたが辞めると聞きつけてやんややんや言ってくる人間が現れると思いますが、人と違うことをしようとする人間を叩きたいだけの小者なんて完全無視でいいですよ。
そんなくだらない罪悪感に怯えて、あなた自身のキャリアや人生をくれてやる必要なんてありませんからね。
環境を変えるのを逃げることだと勘違いして尻込みする人って結構多いんですが、僕としては次への挑戦だと捉えています。
それに極論を言うと、一度きりの大事な人生ですから、よっぽど傍若無人で自分勝手でもない限り、もっと自分本位で損得勘定で動いてもいいと思うんです。
以前働いていた職場で、持っていると有利な資格を取るだけ取ってあっさりと辞めていった先輩がいましたが、それでいいんです。
それに思い切ってガラリと環境を変えたことで才能や能力が爆発して豹変した友人を何人も知っています。
要は今の職場はゴールではなくてただの通過点でしかないということですね。そう思うと肩の荷が少し軽くなったのではないでしょうか。
もっと気楽に考え、軽やかに動いた方が物事が上向いていくと思いますよ。
〜あとがき〜
劣悪な環境に居続けることでストレスにまみれて人格が汚染されるのが一番怖かったです。
自分じゃない自分を演じ続けることの苦痛。一体なんのために生きているのか分からなくなった時期があります。
転職も何度も経験しましたが、今では自分の本心の通りに生きられる仕事に時間と労力を極振りするという方向性に落ち着いています。
誰かに雇われてお金を貰う仕事にこだわらず、自分の力でお金を稼ぐ仕事に就くのも選択肢としてはアリで、これも立派な転職です。
僕の場合、”仕事こそ人生”という考え方よりも、”仕事は人生のうちのほんの一部”という考えの方が性に合っているようでした。