僕が冷遇を受けたのは、社会人になってから2つ目の職場でした。
新卒で入った1つ目の職場は、仕事の数は少ないし、スキルも経験もほとんど積めないような環境で、おまけに部門のトップとナンバーツーは、びっくりするくらい低レベルでした。
キャリアでいうと僕よりも20年も30年も長くて、いわゆるベテランと呼ばれる年齢層です。
にも関わらず、新卒に毛が生えた程度の知識しかなく、ちょっと掘り下げた質問をすると適当にはぐらかすか知ったかぶりを連発。
それでいてプライドは誰よりも高く、ろくに仕事もしないで奥に引っ込んで優雅にコーヒータイム。
このままじゃこの人達と同じようなレベルにしかならない
そう悟ったのに加え、涙が出るほど給料が低かったことが相まって転職を決意したのでした。
タイミングが良かったのか、幸いにも次の職場はすぐに見つかりました。
しかしながら、社会人3年目の時に転職に踏み切ったので、その仕事におけるスキルや知識、キャリアなんてものはかなり低い。
というわけで新天地に入社してからの1〜2年の間は、郷に入っては郷に従えということで、とにかく慣れることとスキルアップに力を入れて頑張りました。
そうしてある程度仕事や職場自体に慣れてくると、次第にその環境の理不尽な体制が目に付くようになります。
どうして自分の方が業務量も多いしより効率よく消化できるのに、ろくに仕事もしないあの人の方が給料が高いのか
どうしてサボっている老害や、他人の粗探しばかりしているお局様が野放しにされているのか
不満や憤りの気持ちが日を追うごとに増幅していき、ただ内に秘めておけばよかったものを、露骨に言動に出してしまいました。
おまけに他部署の理不尽な人間にも散々噛みつきました。
それで最終的に直属の上司に呼び出されて、
お前の言動にクレームが来ている。到底容認できないので業務から外れてもらう
とのお達しを受けました。これが僕が干されるまでの一連の流れですね。
外された業務というのは、僕の部署で最も手当の割が良いもので、それが一切なくなってしまい給料が激減。
それまで手取りで25万近くだったものが、一気に16〜17万辺りをウロウロするように。
その時はさすがに頭の中が真っ白になりましたね。生活水準も大きく下がりました。
過去の経験から言えるのは、”一度失った信頼やステータスを元通りに修復するのはほぼ不可能”ということですね。
僕の場合は、干された後は次第に言動に改善が見られたということで、自分の部署内ではある程度の地位を取り戻せましたが、
残念ながら事態はもっと大きなスケールで動いていて、他部署や人事部、管理委員会などが僕の復活を許してはくれませんでした。
良くも悪くも会社は組織ですから、自分の部署内でだけどうこうという話にはならないんです。
自分が思っている以上に爪痕は深かったわけです。
時間が流れても一向に動きがないので、”もうここではやっていけないな”と薄々気づきましたね。
終わったことをいつまでも悔やんでいても時間の無駄ということで、次のアクションを考え始めます。
僕の場合は、
復活は絶望的と知りつつも現職場に居続ける
見切りをつけて転職
労働者を辞める
という3つの選択肢が思い浮かびました。
そして最終的に辿り着いたのは、一番最後の”労働者を辞める”という選択肢でした。
この頃には、そもそもの労働生活に対する疑念がとても強くなっていました。
このまま頑張って働き続けても未来はないな
こんな風に思ったことが、労働者を辞める決意を固めた理由ですね。
職場から煙たがられて冷遇を受けるというのは誰にとっても辛いものです。
ですが僕の場合は、雇われ労働の不遇と限界を知り、別の土俵で戦うきっかけをくれた出来事でした。
今の時代、労働以外にも稼ぐ方法はたくさんあるという事実も知ることができましたしね。
僕と同じように、雇われの労働に嫌気が差し、自分の力で稼いで自由を謳歌している人が実は大勢いるんですね。
最初に聞いた時には単なる夢物語としか思いませんでしたが、調べていくうちに段々と現実味を帯びていきます。
いつしか”自分も労働生活を抜け出して自由に生きていきたい”と思うようになり、これが僕の信念となりました。
なにものにも縛られずに圧倒的自由に生きていく
そのためには自分でお金を生み出せればいい
進むべき方向が明確になりました。
信念や方向性が決まった当時はまだ干された職場に在籍していましたが、それ以降は雇われの立場に何かを期待することは一切なくなりましたね。
自由になるための下積み期間であり、生活費が稼げれば十分と考えるようになりました。
それまではどうにかして地位や信頼を取り戻そうと躍起になっていましたが、その労力全てを自分で稼ぐことに充て始めたんです。
今となっては、その方向転換は100%正しかったと断言できるほどに人生が変わりました。
職場で干された
ただショックを受けて終わりではなく、その事実とどう向き合うのか。
僕の場合は図らずも人生のターニングポイントとなったのでした。
〜あとがき〜
稼ぎ口なんて労働以外にもたくさんあるという事実を知った時、スッと楽になる感覚がありました。
それでいて、手法によっては突き詰めれば労働者よりも大きく稼げる。しかも誰にも雇われずに。
僕の場合は仕事内容が好きでも嫌いでもなかったので決断が早かったですが、場合によっては今の本業にやりがいを感じているかもしれません。それは決して悪いことではありませんし、むしろ羨ましいです。
ただ、その本業とは別に月に10万でも20万でも入ってくれば相当楽になると思いませんか?
それに万が一本職を失っても、別の稼ぎ口があれば安心度がまるで違います。
その意味でも、自分の力で稼ぐ能力を高めるのは非常に大きなアドバンテージをもたらします。
一発勝負の人生をより楽しく豊かに生きていくための力となるのは間違いありませんから、是非とも挑戦してみてくださいね。