どうしてこんなにも息苦しくて身動きが取れないのか
日々に忙殺されていると、ふとした瞬間にどうしようもない憂鬱と虚無感に襲われます。
別に起きたくもないのに叩き起こされて、空腹を満たすためだけに朝食をかき込み、パーソナルスペースなど1ミリもない満員電車に揺られ、気が遠くなるような長時間束縛される。
クタクタで電車に乗り込んで空いている席を探し、ベタついた体を洗い流して労いの一杯を飲み干す。
夕飯を食べ終わるあたりから疲れが噴き出し睡魔に襲われて撃沈。
そして気が付くと耳障りなアラームが鳴り響いていて、強制的に今日が始まる。
無数の義務と長時間の束縛で埋め尽くされた日々。
あらゆることがただの作業と化した生活。
まるで初めから何もかもが決まっているかのような日常。
そこに自分の意志が介入する余地などほとんどなく、たまの休日でさえ束縛されて干渉を受ける。
そうやって心身をボロボロに擦り減らしたところで受け取れるのは、生かさず殺さずの細い給料。
娯楽は許されず貯蓄も増えず、本当にただ生きるだけ。
十分な安息も取れずにひたすら我慢と犠牲を強いられる。
だから呼吸が乱れるし、どんより曇って気分が晴れないんです。
かといって弱音を吐けば、”忍耐が足りない”とくだらない喝を入れられて終わり。お話しになりません。
自分の人生なのに、どういうわけか誰かに操られている感じがするのは、義務と束縛が強すぎてほどんど自由が利かないからなんです。
この先あと何十年と首輪をかけられたまま生きていくなんて、僕には到底無理でした。
いい成績を取りなさい、そうすればいい大学に入れるから
いい大学を卒業しなさい、そうすればいい会社に就職できるから
いい会社に入って真面目に働きなさい、そうすれば安定が手に入るから
どこからともなく聞こえ続ける声に耳を傾けるうちに、いつしかそれしか道がないかのような錯覚を起こしました。
それこそが唯一真っ当な人生で、少しでも踏み外せば誰にも相手にされないのだと。
半ば盲目的に信じて突き進んだわけですが、その先に待っていたのは義務と束縛に覆われた灰色の現実でした。
小さな町の小さな会社の小さな部屋で、昼か夜かもわからないままに長時間過ごす。
嫌いな人間に歩み寄り、ご機嫌を取ろうと愛想笑いを振り撒く。
本当の自分を歪めて押し殺して、原形を留めていないような人物を演じ続けなければならない気苦労。
全ては給料を貰って生きていくため。
敷かれたレールの上を寸分狂わず歩いてみて分かったのは、”物事の見方が偏ると大きな損をする”ということでした。
なにやら良からぬ方向に誘導されているような違和感は、学生時代からずっとありました。
何かがおかしい、仕組まれている気がするという直感は、今では正しかったと断言できます。
およそ10年間労働者を経験しましたが、苦しいことの方が圧倒的に多かったですね。
楽しいことも確かにありました。しかしそれはほんの一瞬で、溢れんばかりの義務と束縛に簡単に飲み込まれてしまう。
労働者としての10年を単純に損か得かで判断するのは難しいですが、本来もっと楽しめたはずの貴重な時間を失ったと考えた時、どちらかというと損の方が大きいかなと思っています。
”そんなの労働者を選んだ自分のせいだろ”と言われると思います。
そう、いくら他人の声ばかりを聞いていたとはいえ、結局は自己責任なんですよね。
ですので、どうせ全部自分に跳ね返ってくるのなら、これ以上損をしない生き方を選ぼうと考えました。
もっと自由に生きられるはずだ
給料を貰うだけが全てじゃない
こんな風に考えたことで、今まで偏っていた視野が一気に開けましたね。
そして、その考えを実現させる方法がちゃんとありました。
義務と束縛にどっぷりと浸かった日々を送っていると気づきにくいですが、今の時代は雇われの給料に依存せずともお金を稼げる方法がたくさんあります。
つまりは、誰かから貰うのではなく、自分の力でお金を稼げる時代なんですね。
ひと昔前とは違い、現在は個の力を存分に発揮できるフィールドが整っています。
1人が1台のハイテクマシンを持ち歩くようになった今、お金を稼ぐ挑戦権が誰にでもあるんですね。
ネット環境とパソコンさえあれば、自宅の一室からでもお金を生み出すことができます。
本気で頑張って雇われの給料と遜色ないくらいに稼げれば、あとは退職届を出して晴れて自由の身です。
無論、自分でお金を稼ぐというのは簡単ではなく、これまで多くの脱落者を見てきました。
ただ、この先あと何十年もの時間を義務と束縛で埋め尽くすことを考えたら、やってみる価値は十分すぎるくらいあると思いますね。
そもそも出勤の義務が消滅するわけですから、1日のスケジュールは全て自分で決められますし、嫌いな人間と2度と顔を合わせずに済みます。
それでいて変に自分を歪める必要も無いので、余計な気苦労も一切なくなります。
夢のような話ですが、今の時代はとても現実味のあるライフスタイルなんですよ。
人生を義務と束縛で染め上げるのが絶対に嫌だったので、僕はこの舞台に上がりました。
次はあなたの番です。
〜あとがき〜
労働生活は、究極に足元を見られている感じ、ギリギリで生かされている感じがして心底嫌ですね。
時間も給料も人間関係も全てコントロールされるのは耐えがたかったですし、小さな世界でしか生きられないと思いました。
手取りが17万円だとしたら、その範疇でしか生きられないんです。
せっかくなら良いものを買いたいし、素敵な場所に住みたい。
好きな人とだけ一緒にいたいし何にも縛られたくない。
貪欲に生きた方が人生は楽しい、そう思っています。