メンターとは、指導者や助言者という意味であり、正しい方向へ導いてくれたり、的確なアドバイスをくれたりする人物を指します。
要はその分野における先生のような存在なわけですが、ネットビジネスにおいてはその必要性は意見が分かれるところですね。
要か不要か、どのような人物を選ぶべきか、どれくらいの距離感で接するべきかなど、色々な疑問が浮かぶことと思います。
今回は、そのような疑問に対する僕個人の見解をお伝えしていきます。
ビジネスの世界は広いですが、どのジャンルにおいても、弱者を食い物にして儲けようとする輩というのは必ず存在しています。
あなたはこのようなフレーズを一度は見たことがあるかと思います。
あなたを絶対に稼がせます!
寝る前のワンクリックで月100万
遊んでいても日給10万
このようないかにも胡散臭い誘い文句を吹き流している人間は絶対にメンターにしてはいけません。
甘い罠で人の弱みに付け込み、高額塾へ誘導して大金をむしり取るのが狙いです。
少し冷静になって考えてみてくださいね。
どこの誰かも分からない人間が、いきなりあなたを絶対に稼がせますなんておかしくないですか?
ワンクリックや遊んでいただけで100万も稼げるなら、誰もサラリーマンなんてやりませんよね?
人は欲に目がくらむとたちまち盲目になってしまうのが恐ろしいですね。
確かに少ない作業で大金を稼いでいる人も中にはいますが、そこに辿り着く前の血の滲むような努力があったからです。
はっきり言いますが、そんなに簡単に稼げるようになるほどビジネスは甘くないですよ。
即効性なんてありませんし、気が遠くなるほどの作業の末にやっと成果が見えてくるものです。
しかし、人間というのはちょっとでも気を抜くとすぐに楽な方へと流れていく生き物ですから、楽して稼げるという謳い文句にまんまと引っ掛かる人が後を絶たないんですね。
繰り返しになりますが、前述のような不可解な誘い文句を多用している人間は、自分の利益と他者からお金を巻き上げることしか考えていないので絶対に避けましょう。
僕が、”この人の言っていることは信用できそうだな”と思う判断材料としては、
現在でもちゃんと稼げているか
用いている手法やノウハウが本質を捉えているか
価値観や信念、主張が一貫しているか
ガツガツ売り込みしていない
この4点を重要視しています。
ひと昔前までは、小手先のテクニックだけで大きく稼げていた時期もあったようですが、現在ではそのような薄っぺらい手法ではまず成果を上げることができません。
ですので、現在では全く通用しないような小手先の手法を用いていたり、そもそも活動しているかどうかも怪しいような人は除外すべきです。
出ては消えを繰り返す短命のテクニックを多用する人を僕は信用しません。
反対に、お客には常に価値を提供するというスタンスを貫き、今までもこれからもずっと通用するような本質的な手法を極めている人は信用できます。
この手の人が運営するブログや記事というのは、有益な情報が惜しみなく書かれていますし、ビジネスに対する熱心な姿勢も随所に見て取れるのですぐにわかると思います。
加えて、信念や主張が一貫しているかどうかも判断材料になりますね。
この前はネットビジネスは楽に稼げませんと言っていたのに、今日は簡単に稼げる方法を教えますなどと真逆のことを言ってみたり、王道の手法からいきなり小手先のテクニックに走ったり。
このように言い分が二転三転したりブレブレだったりする人はちょっと怪しいです。
あとは、自身のブログなどでガツガツと商品の売り込みをしていないかもチェックします。
自分本位で稼ぎたい欲が見え見えのブログが非常に多い中で、反対に全くと言っていいほどに売り込みをかけていないブログもあります。
この手の運営者は、ガツガツ売り込んでも決して売れないこと、さりげなく背中を押してあげたり、気が付くと勝手に買っているように仕向けるような手法を取っているんです。
こういう人物はビジネスや人間心理を深く理解している手練れです。
以上のことから、言っていることに整合性が取れていて、ビジネスの本質を追求していて、かつちゃんと稼いでいる人を選ぶといいという結論に至ります。
ネットビジネス初心者でやりがちなのが、ついついその業界の権威や第一人者、稼ぎ過ぎて雲の上の仙人のような存在をメンターに選んでしまうということ。
攻略したいならトップに習えというのは確かに一理あるとは思いますが、そういう人たちというのは当然ながらその業界に精通しているし、身を投じている期間も圧倒的に長いです。
ですので、王道の手法以外にも多種多様なノウハウやテクニックを巧みに駆使しているんですね。
これをネットビジネス初心者がちゃんと理解して自身に落とし込んで作業を進めていくのはほぼ不可能です。
単に大きく稼げているからという理由で真似をしてみたところで、本質や真髄がわかっていないのでまず稼げません。
ですので、メンターの選び方のコツの一つ目としては、数千万も数億円も稼いでいる人じゃなく、月数十万とか数百万くらいをコンスタントに稼いでいる人がいいと思います。
この理由としては、基礎固めがしっかりしていて手法を熟知しているのと、複雑なことはせずにシンプルに稼いでいる人が比較的多いのでとっつきやすいためです。
ビジネスの基礎や本質を学べるし、稼ぐための実践的なノウハウも会得できる。
まだ右も左もわからない初めの頃は、雲の上の存在よりも、少しだけ遠くを歩いているような人を目標にするとベターです。
その後ある程度稼げるようになった段階で、業界トップレベルの人の手法に触れるのでも遅くはありません。
スポーツでも勉強でもそうですが、何か新しいことを始める際にはまずその分野に詳しい人に教えを乞う。
これの有用性は言うまでもありません。
誰の力も借りずに自分一人で突き進むのは限界があります。
右も左もわからないのに手探りで闇雲に頑張ったところで、あらぬ方向へ進んでしまうのが関の山です。
そうならないためにも、やるべきことや進むべき方向を正しく指し示してくれる存在というのは必要不可欠です。
ビジネスに関しても同様で、メンターは必要か不要かと言われたら、僕は必要だと思います。
ただし、師弟関係を結ぶ必要まではないと考えています。
重要なのは、いかにメンターから稼ぐためのノウハウやスキル、マインドを盗めるかであって、これはなにも師匠と弟子のような濃い関係を築かなくても十分に可能です。
前項のような判断基準を用いて、正しくメンターを選定できていれば、その人が推奨する教材を買うのが最も効果的と言えます。
そのメンター本人が作成したオリジナルの商品であれば尚いいです。
その人のビジネスモデルやノウハウ、マインドセットなどがギュッと凝縮されているわけですから、そのような優良教材を手にすることで成功への距離がぐんと縮まることは間違いありません。
ただし、全てを盲目的に信じるのではなくて、あくまでも懐疑的に、
この方法にはどんな効果があるんだろう?
どうしてこの作業は必要ないんだろう?
このスキルにはどういう意図があるんだろう?
という風に、いい意味で疑いの目を向けることで、ノウハウやスキルの本質を深く理解することが可能です。
ここまで長々とメンターについてお話ししてきましたが、忘れてはいけないことが一つあって、それはあくまでも稼ぐのは自分自身だということです。
どんなに素晴らしいメンターを見つけて、ノウハウやマインドセットを吸収したところで、実際に行動に移さなければ意味がないわけです。
当たり前のことだと思われるかも知れませんが、知識だけつけて稼いだ気になっている人が意外にも多いんですね。
自分で実践し、試行錯誤を繰り返して初めて成果が出るのであって、誰かが助けてくれるだろうという他者依存の精神ではいつまで経ってもうだつが上がりません。
メンターは設定する分にはいいけど濃い関係は避けた方がいいという理由はここにあります。
他力本願の精神が抜けきっていない状態では、いくら手厚い指導を受けたところで、
”稼がせてくれる”というおんぶにだっこの考えが余計に強まるだけなんですね。
ネットビジネスにおけるコンサル料金はびっくりするくらい高額なので、うまく活用できなければ大きな損失となってしまいます。
自分の頭で考えて、自分の意志で行動する
これが大前提で、メンターは遠目で眺めて参考にさせてもらうくらいがちょうどいいんです。
〜あとがき〜
今回お話しした内容は、あくまでも僕の個人的な見解です。
全てが正しいとは思っていませんが、稼ぐのは自分自身、そのためにメンターをうまく利用するという方向性は大筋合っているかと思います。
ちなみに僕自身も、初心者の頃に甘い文句にコロッと騙されて、何十万もする高額塾に入ってしまった苦い経験があります。
提供されているスキルやノウハウは低質で、稼げていない人間が傷口を舐め合うコミュニティにぶち込まれる始末。
ビジネスとは全く関係のない雑談ばかりが盛り上がり、稼ぎゼロの人間が慣れ合う仲良しクラブでした。
当然、元を取るほどの収益を上げることはできませんでしたね。
稼げるようになるだろう、稼がせてくれるだろうという他力本願の精神が残っていたことも一因だと思います。
しかしそのおかげで、他者依存の考えが吹き飛んだのと、情報を取捨選択する能力の重要性を知ることができました。
金額で言うと相当高額なレッスンとなったわけですが、少しでも収穫があったのがまだ救いでした。
この業界は情報が錯綜し、道に迷った人間を食い物にするような輩も確かに大勢いますが、中には真実を訴え続けている人もちゃんといます。
野球で言うところの選球眼と同じで、ネットビジネスの世界においても情報を選別し、真実や本質を見抜く力を養いたいところですね。